栃木の野木町にお住いの方よりトイレの手を洗うところよりずっと水がでていて止まらないのですが、修理に来てもらえないでしょうかというお問い合わせをいただきました。さらに詳しく内容をお聞きすると、レバーを押して水を流した時に、水はしっかりと流れてようはたせるのだが、その後もいつまでたってもタンクの手洗い管から水が垂れてくるとのことでした。これは典型的なタンク内の部品の故障の症状です。

トイレタンクの中には、オーバーフロー管やゴムフロート、ボールタップといった部品が設置されています。これらがタンクの水位を調節したり溜めたりする働きにはとても大事な部品なのです。このいずれかが老朽化によって、水が止まらない状態になってしまいます。

お話を伺っているだけでは、どちらのパーツがダメになっているのか判断できませんので、とりあえずはお客様のご自宅のほうに伺ってから点検をさせていただくことにしました。野木町は栃木県の南部の玄関口であり人口2万人ほどの町で、最近は開発が、より進んでかなり便利なベッドタウンとして変化しつつあります。私共の修理事務所から車で約20分ほどで現地に到着しました。この辺りは以前からある住宅街で周囲には、まだ田園風景が残されている非常にのどかな町です。

早速、中にご案内いただき、トイレの点検を開始しました。トイレタンクからは水が漏れているのがはっきりと確認できました。とりあえず止水栓を止めてからタンクの蓋を取り中の状態を確認しました。するとタンクへの給水の役割を果たしているボールタップがどうやら経年劣化により破損しているようでした。常に水の中に入っている部品ですからどうしても劣化を起こしやすい条件となっています。だいたい10年もすれば劣化により水漏れが発生する確率も断然高まってしまうのです。

他のオーバーフロー管やゴムフロートもとりあえず問題なく機能をしていましたが、やはり同じように劣化が進んでいる状況でした。今回の修理ではすべての部品を新しく交換する事をお客様にもオススメさせていただきました。破損していない部品をそのままにしていても、いずれ近いうちに破損してしまい水漏れが発生する可能性があるため、一度に全てを修理しておいたほうが安心です。お客様も、納得していただいたので早速修理にとりかかり1時間ほどで、全ての部品の交換作業を終えることができました。