今回トイレ水漏れ修理の依頼があったのは日光市は日光東照宮にほど近いところにあるアパートにお住いのお客様で、こちらに一人暮らしされている20代の女性です。3点式ユニットバスのトイレで発生していました。お客様によると、トイレを流してしばらくすると普通なら水のチョロチョロとした流れるような音は完全に消えるのに、ここ2週間ぐらいは、トイレを流した後もいつまでたっても水のチョロチョロという音が止まらないので夜間などは音が耳についてしまい寝つきが悪かったということでお困りでした。

私どもはこれを便チョロと言いますが、便器内に水がチョロチョロと流れている状態です。これはタンク内部にあるボールタップやフロートバルブなどの部品の調整不良または故障が考えられます。原因を調べるために、まずはタンクを開けて内部を点検する必要があるので早速タンク内をチェックしました。タンクのふたは陶器なので重さもありますので慎重に持ち上げて取り外しました。

そしてまず最初に確認するのはタンク内の水位です。水位はタンクの底から伸びているオーバーフロー管を見れば確認できるようになっています。 今回のケースでは水位が低かったので、これはフロートバルブの故障であると予想されました。

これはゴムの球状のものでチェーンでレバーにつながっています。触ってみると溶けた感じでぬるぬるとしていて、触った手が真っ黒になりました。この状態ですとバルブに密着できず隙間ができてしまいます。
そうなるとタンク内部の水位いつまでたっても安定しなくなるので、給水金具のボールタップは常に水を供給しようとしてしまうわけですね。
幸いな事に部品自体は普及品であったため、すぐさま交換作業を終えることが出来ました。