栃木県にある上三川町は美しく広がった平野にいくつもの河川が流れる風光明媚な土地です。古くは旧石器時代からの住居跡があり、環境的にもとても暮らしやすい場所となっています。隣接する都市が商業的に発展していることもあって、こちらに自宅を建てて町外へと通勤するといったスタイルの生活をする人も非常に多く見受けられます。
今回、ご依頼をくださったのもこの土地に家を建ててもう数十年になるというご夫婦でした。子育ても終えられて、仕事にも一段落ついたため最近では今まで以上にご自宅で過ごされる時間が増えたそうですが、そこで気になってきたのが家の水回りの老朽化だとのことです。
大抵のトラブルは旦那様が趣味の日曜大工の延長で修理をして乗り切ってきたそうですが、今回は少し手に負えない様子なのでネットで評判を調べて信頼できそうなプロの水道修理業者に任せることにしてくださったとのことでした。実際に現場を訪れて細かな状況を伺い整理してみると、問題は脱衣場の床がすぐに水浸しになってしまうことにあるようでした。
隣接する風呂場や洗濯機を調べても何もなかったとのことで、どうやら原因は洗面台の水漏れにあるようでした。しかし、蛇口からの水はしっかりと止まっており、排水口に詰まりも見られません。これは確かに一筋縄ではいかない案件かも知れないと丁寧に調査をすることにしました。こういった場合、一番に考えられるのは下の配管からの漏水です。
床がこれ以上濡れないように処置を施しながら、順番に可能性のある箇所をチェックしていきます。排水管の老朽化によるひび割れ、ナットのゆるみ、止水栓の状態などを詳しく調べて原因を特定していきます。そうしていったところ、排水管と止水栓に使われているゴム部品が破損しているのを発見しました。
恐らくこれが原因であると判断し、元栓を閉めて止水栓のパッキンを交換し、排水トラップのパッキンを交換しました。した。また、トラップにはゴミが溜まっていたので取り除きました。全てをもとに戻し、水道の元栓を開けて水を流したところ何も問題なく水が使用できることを確認しました。終わりにお客様に床が濡れたことによるカビの対策のお話をして、その日の仕事は無事完了となりました。