今回出張修理サービスにうかがった栃木県壬生町はにはもともと輸出玩具工場のある町として栄えており、その他にもバンダイミュージアムのある町としても広く知られています。この町は関東平野にあって自然が非常に豊かな土地柄となっている一方で工業団地としても栄えているという特徴ある背景もあります。

さて、今回サービスの要請がありましたのは、壬生町の中心にお住まいのお客様で、2週間ほど前からご自宅の台所から水漏れしているとのことで大変お困りのご様子でした。水漏れしている箇所はシンクの蛇口です。蛇口のレバーをきちんと締めている時でも、水がポタポタと落ちてくるのでレバーが壊れてしまったようだとおっしゃっていました。この場合、水漏れの原因として考えられるのはシンクの蛇口の老朽化によるひび割れなどの破損か、あるいわ単純に水栓本体の内部にあるカートリッジの劣化もしくはパッキンの劣化などがあります。これは実際に水栓を分解して内部を点検しないことには原因を突き止めることはできません。

とりあえず、お電話をいただいたあとにすぐにご自宅のほうへ出動しました。築15年ほどの一戸建て住宅にお邪魔し、早速台所のシンクの水栓の点検作業に移りました。こちらの台所はご自宅を新築された時に取り付けられたものを、そのまま現在に到るまで使用されているとのことでした。築年数と同じ年数使用されているわけですから、この水栓自体も15年目ということになります。やはり、ほとんどの水回りの部品などは10年程度でかなり劣化するものが多いのです。もちろん内部のパッキンやカートリッジの劣化も同じ頻度で発生します。

まずは、サーモスタット式のシングルレバーの水栓を分解して詳しく点検してみたところ、カートリッジがかなり劣化している状態であることが判明しました。製造より15年経過しておりカートリッジも現在は製造をしておらず、補修パーツのストック期間もすぎておりましたので、在庫を見つけることも出来ず、仕方ないので新しい水栓にすることをお勧めさせていただきました。お客様も、水栓の劣化を気にされていたようでしたので、ちょうど良いタイミングということで新しい水栓に交換することになりました。少々手間取り、作業完了まで４０分ほどかかってしまいましたが、もちろん新品の水栓ですので水漏れすることもなくデザイン性も向上し見た目も良くなったとお客様にも満足していただけました。