鹿沼市にお住まいのお客様から「洗濯排水がつまっているようなので見て欲しい」と依頼を受けました。水漏れして困っている様子だったのですぐに駆け付けました。 依頼をいただいたのはマンション住まいの4人家族のお宅です。お子さんが2人おられるようで、近くに公園があったのでそこで遊んでいるのかなと思いました。 どのような状態なのか詳しくお話しを伺うと、朝に洗濯をしていたら洗濯機の下に水が溜まっていたことに気がついたのだそうです。
辛うじて床の方には溢れてはいませんでしたが、排水にトラブルがあるのではないかと心配されて連絡をされました。 洗濯用の排水は防水パンの下にあります。簡単にいうとプラスチック製の洗濯機を置くプレートのようなものです。通常の住宅ではこのタイプがほとんどでしょう。防水という名の通り排水溝がつまってしまったときの水漏れを防ぐ役割があり、そのおかげで床にまで水があふれないようになっています。
このお宅でも床が水浸しになることは防ぐことができていたようです。 使用している洗濯機はドラム式です。ドラム式の洗濯機は節水できることや乾燥までできることが利点ですが、実は従来の縦型洗濯機と比べて詰まりを起こしやすい欠点があります。 排水溝の詰まりのほとんどの原因は髪の毛やペットの毛またもちろん糸くずもです。それらが排水されることです。洗濯している際の水を見ることはあまりないと思いますが、洗っている水を見ると茶色く濁っています。
この水の中には、衣服に付着している髪の毛やペットの毛、衣服からでてきた糸くずなどが混ざっています。これらが次第に排水トラップに付着したり、排水の際の勢いで流されてしまったりします。ドラム式は使用する水の量が少ないので汚れが濃縮されていて、このためトラブルを起こしやすいのです。 まずは洗濯機を防水パンから動かし、下に貯まったホコリ汚れを綺麗に取り除き、排水ホースを抜いたらトラップを専用工具で取り外します。
排水管が見える状態になるので、ドレンクリーナーというワイヤーの道具を使って排水管の中を掃除します。排水管にたまっていたものを粉砕して流しています。その後に薬剤を流して仕上げをします。 排水管の掃除が終わったら排水トラップをもとのように組み立てて、洗濯機をもとの位置に設置します。 マンションの場合は水が床にあふれて下の階の天井から水が垂れてくることもあるので、早めに相談をして欲しいです。