鹿沼市はかつては修験道の僧達がよく訪れていたといわれる神聖な土地で、今でも古くから伝わる神社がいくつも残っています。映画の撮影に使われる機会も多いようですが、最近では特にネットで話題を集めることが増えており神社巡りの女性旅行者もよく見かけます。特に、ブームにもなっている御朱印集めに熱心になっている人の話は近隣のお客様からもよく伺います。

そんな街に以前からお住まいの老夫婦のお客様から、春先に洗面台の水漏れがひどいので一度見て欲しいとのご依頼を受けました。そのご夫婦には何度か水回りの修理依頼をいただいたことがあり、家そのものが相当に古くなっていることから他の箇所もそろそろ危ないのではと予想は立てていました。実際に家の現場に伺ったところ、排水が詰まり気味で上手くいっていないのに加えて、排水パイプからも若干の漏水が起こっているようでした。

これは本格的なパイプ交換が必要かも知れないと説明をし見積もりを提示したらすぐさま、許可をいただいたので修理作業を開始しました。床が汚れないようにシーツを張ってから排水を行いつつパイプの取り外し作業を行います。通常はパイプの詰まりを解消するだけでいいケースもあるのですが、この場合はパイプの劣化が目に見えて深刻でしたので迷わず交換修理を選択しました。実際にパイプを外してみると中身はゴミの蓄積や金属の腐食が想像以上に進んでいました。

次に交換しない部分の洗浄とチェックを行い、万全ではないものの今後数年間は問題なく使えるであろうことを確認しました。最後にパイプ部品の交換を済ませました。そのあと、改めて水を流してみて漏水が発生しないことを確かめ、一通り汚れと匂いの洗浄を終わらせて作業完了となりました。しかし一箇所がこれだけ悪くなっているとなると、まだ修理をしていない他の水道回りもかなり心配です。

そこでお客様に簡単な調査の提案をして、以前に修理した場所の再チェックも含めて家全体を見て回ることにしました。トイレや台所などは問題ありませんでしたが、お風呂場はやはり排水が弱く少し匂いもあったため、溶液を使ったパイプ内の洗浄作業だけ追加で行うことにしました。こちらはすぐに作業も終わり、お客様には安心していただけました。