洗面所のトラブルの修理依頼を頂き、栃木県は野木町へ行ってまいりました。 隣接する茨城県の古河市での作業後での移動になりましたが、野木町といえば北関東屈指のひまわり畑が有名です。 残念ながら、今年は冷夏と長い梅雨の影響もあり、まだまだ開花は遠いようです。
依頼主のお客様宅へ到着し、早速カウンセリングと状況把握に努めます。 お客様は築17年の一軒家でお住まいで、洗面所に関して等のリフォームは一切行っていないとの事。 水回りのさまざまなトラブル、詰まり等は基本的に累積された諸原因によって引き起こされるものが、ほとんどと言っていいでしょう。
また洗面所の構造はトイレや風呂場と違い簡素化されたものが多く、洗濯機の排水口のように確認するまでに時間がかからないため、原因の特定は容易です。 作業の提案としてはまずパイプクリーナーをかけた後に、異音の発生場所と想定されるS字トラップの掃除を行う予定でした。
但し今回はお客様の方から、S字トラップの経年使用にする劣化についてご相談を受け、見積りを提示したところ快諾を頂きましたので、交換作業の準備をしていきます。 まずは交換作業に入る前にS字トラップの形と品番の確認を行うのですが、確認したところ在庫が車に積んでありましたので、即日の対処が可能です。
作業的には一時間もかかりませんので、お客様のご都合をお聞きしたうえで施行を開始します。 まずは業務用のパイプクリーナーを投下します、市販のものとどこが違うかと言えば、水酸化カリウムの割合が違います。 その差はなんと90倍、もちろん水酸化カリウムは劇物指定ですので扱いには注意が必要です。
この作業を行った時点で異音は全く聞こえませんのでほぼ詰まりは解消された状態になっていると言っていいでしょう。 ついでS字トラップの交換を行いますが、交換や掃除自体は難しいものではなく、専用工具もナットやボルトが鋼管を使っている場合のみ必要な場合が多いです。
塩ビ素材の場合ですと手で回して取り外せることも多く、ここを月一程度で掃除しておくと洗面所でのトラブル発生比率がグンと下がります。 その際の注意すべき点をあげるとするのならば、洗面所の床に新聞紙やビニールシートを敷いて、防濡対策をすることと、トラップを外した時に必ず上から水が落ちてきます。
そのため水受けとして外す時には必ずバケツを用意しておくのがいいでしょう。 今回は新品に交換でしたのでスムーズに作業は進み、のべ一時間程度で全ての工程を終えることができました。