さくら市は町の合併によって生まれた比較的新しい街です。その可愛らしく親しみやすい名前の由来はもちろん桜の名所が市の各地にあることで、花見の季節には特に市外からも見物人がやってきて賑わいを見せています。そんな街にお住まいの若いご夫婦から、持ち家のお風呂で水漏れが起こっているので一度点検をして可能ならすぐに修理をして欲しいとのご依頼をいただきました。

早速ご自宅に伺ったところ、その家は若いご夫婦が建てたにしては古めの物件でした。詳しくお話を聞いてみると、家自体は旦那様の親御さんが以前からずっと住んでいたもので、親御さんがお亡くなりになられたのを機に受け継いだものであるとのことでした。その時点でかなり各所が傷んでいたので当然リフォームを考えたものの、なるべく全面的なリフォームではなく必要な部分だけをその都度直していく方針にしているとのことでした。

今回は生活に密着したバスルームでのトラブルだったうえ素人には手を出しにくい水道関係の修理が必要になったため、すぐにプロの水道修理業者にお声がけいただけたとのことです。実際に現場を点検した結果、問題は複数存在していると判明しました。まず一番深刻なのが、浴槽の水が徐々に抜けていくことです。水を溜めることはできるのですが、時間が経つにつれて水面が下がっていきます

浴槽をチェックしたところ目立ったヒビ割れなどは発見できませんでしたので、原因はゴム栓にあると考え試しに少量の水を流してみると排水口から少しずつ水が抜けていく様子が確認できました。そこでゴム栓の交換作業を行うことにしました。幸い、手持ちのゴム栓が合致しましたので栓の抜き差しに問題がないことを何度も確かめて浴槽の問題は解決しました。

次に、天井から汚れた水が垂れてくることがあるとのご相談がありました。天井を調べてみると換気扇の周囲が汚れており、ここに水蒸気などが溜まって水滴を落としていると考えられました。換気扇のカバーを外し内部を丁寧にクリーニングすることで対処を行いました。実際に湯気が立ち昇ったあとにどうなるのかは湯を張って使用してみないとわからないので、その日はそれで完了とさせていただき、後日再び問題が起こらなかったかどうかをあわせて確認していただくことになりました。翌日、お電話したところ天井からの水滴も浴槽の水位低下も問題なかったとのことで無事に全作業終了となりました。