今日は、お母さまが一人暮らしをされている実家の不具合を見てほしいとのご依頼で、真岡市東部のお客様宅へ行って参りました。お電話をくださったお客様は、遠方にお住まいで、お母さまより台所の蛇口から、すたすたという感じでずっと水漏れしていてどうしたらいいかわからないと電話があったとのことでした。もちろん修理をお願いしないといけないでしょうと言ったそうなのですが、こういうことは半年前に亡くなられたお父様が万事されていたそうで、なかなかお一人では難しいとのこと、娘さんは立ち会えないのだけれど、できれば今から修理に行ってもらえないかとのことでした。

もちろんですとお答えし、お母様のお住いの住所と電話番号、念のため、娘さんの電話番号もお伺いし、急ぎ車を走らせました。 現場に到着すると、お母様は、玄関の前で娘さんとつながっているお電話を片手に持ち、待っていてくださいました。お母様はお願いしますとおっしゃられました。そして、早速、蛇口の状態を確認させていただきました。確かに、かなりの速度で水が滴っていました。しばらく前からこの状態で、最初のころはすたん、すたんと間があったので、たらいを下に置いて、お庭の水やりに回したりしていたとのこと。正直、よくここまで頑張られたなという印象でした。

ちなみに、この手の問題の原因はいくつか考えられるのですが、今回の場合はとてもシンプルな理由で、蛇口のゴムパッキンがあっていないことがその原因でした。修理させていただきながら、これはと思ったことがありました。市販のゴムパッキンが2重にされた状態で詰められていました。おそらく、お亡くなりになられたというお父様が作業されたあとではないかと思いました。そこで、修理を隣で見ていた奥様に、前回、ゴムパッキンを新しくされたのは、ご主人様でしょうか、このパッキン、取っておきますかとお伺すると、すぐに、そうですね、そうして欲いと言われたので残しまして、周囲を綺麗にして作業を終了しました。したたりのなくなった蛇口を見て、お母様はほっとされたご様子でありがとうございましたとおっしゃっていましたが、何だか少し寂しそうでもありました。水漏れは上手く止まりましたが、少しだけ切ない気持ちになりました。