浴室の排水がうまくいかないという経験はありませんか?
ちょっとした詰まりなら自分で取り除くことができます。詰まりの主な原因は、髪の毛、石鹸カス、皮脂などです。これらが蓄積してヌメリを発生させ、大きな障害になることがあります。
そうならないためにも、定期的な浴槽掃除は欠かせませんし、詰まってしまったときの対策も必要です。この記事では、浴室の排水口の流れが悪くなる原因や排水口の設計、自分でできる修理方法、業者に依頼する場合について解説しています。
風呂の排水が遅い理由
お風呂の排水溝の調子が悪いときは、まず詰まっている場所を確認しましょう。詰まりの原因や詰まっている場所、解決策によって自分で直せるか、業者に依頼する必要があるかはおおよそ予想がつきます。
まず排水トラップを分解し、点検します。排水トラップとゴミ箱を取り外した後、水が流れていることを確認します。水が流れる場合は、排水トラップやゴミ箱にたまった汚れが詰まりの原因である可能性がありますので、排水トラップやゴミ箱を丁寧に掃除してください。
ゴミ箱や排水トラップを取り外してもまだ水が流れない場合は、排水管の奥に障害物がある可能性があります。ホームセンターにある工具を使えば、自分で直せるものもあります。
敷地内の排水桝の詰まり、地震による排水管の勾配の変化による詰まり、地盤沈下による詰まりなどは、専門業者に依頼することになります。これらの詰まりは高圧洗浄が必要で、排水口の奥にある頑固なものです。
浴室の排水口の構造を理解する。
排水トラップという水を溜める装置が、浴室の排水口を下水の臭いや虫の侵入から守っています。髪の毛や洗剤カスなどのゴミは、ヘアキャッチャー(ゴミ受け)で排水口に入らないようにします。
排水トラップは、ボウル型とドラム型の2種類があり、浴室で最も多く見受けられます。排水トラップを外した後、それでも水が流れない場合は、排水口の奥が詰まっている可能性があります。日常的なシャンプーによる抜け毛が、詰まりの原因として最も多い。ヘアキャッチャーで排水管に流れ込まないようにしますが、何カ月も使用しないと、それが蓄積してパイプが詰まり始めることがあります。
ヘアキャッチャーの先には排水管が取り付けられており、排水管には排水枡に逆流する水を止めるための勾配があります。これらの詰まりが起きると、お風呂の水を排水することができなくなります。
突然の詰まりの場合もありますが、前兆があり、徐々に水の流れが悪くなる場合もあります。排水溝の問題が軽微であれば、自分で解決できる可能性が高いですが、深刻な場合は専門業者に作業を依頼する必要があり、時間がかかることもあります。
自分でできるお風呂の排水口の詰まりの取り方。
お風呂の排水口の水の抜けが悪いのは、排水口が詰まっている可能性があります。
軽微なものであれば自力で直すことができるため、まずは詰まりの原因を発見しましょう。ヘアキャッチャーや排水トラップ内に溜まった汚れやゴミを取り除き、排水トラップを分解してみましょう。これだけ水の流れが滞っていれば、自分で簡単に直すことができます。
それでも水流の問題が解決しない場合は、工具を使って障害物を取り除いてください。障害物を取り除くには、以下に挙げるものを使用します。
金属製ブラシ
プラスチックカップ
掃除機用のぼろ布
水性パイプクリーナー
細長いワイヤーの先にブラシを取り付けたものをワイヤーブラシといいます。排水溝の奥に突き刺さっているものを取り除きます。障害物を削り取り、穴を開けると水が流れます。
ラバーカップは、主にトイレの詰まり取りの道具として使われています。浴室の排水溝の詰まりも、ラバーカップの力を借りれば解消できる。ラバーカップのゴム部分は、排水口のサイズに合わせる必要があります。
隙間ができないように、ラバーカップは排水口と平行に、排水口に近い位置に設置します。ラバーカップをしっかりと押し下げ、すぐに引き上げます。障害物を吸い出して取り除くと、水が流れ始めます。
ラバーカップは、真空のパイプクリーナーより吸引力が弱いです。ホームセンターなどでの価格帯は、2,000円から3,000円程度です。
障害物を取り除くには、ラバーカップ部分を排水口に密着させ、ハンドルのレバーを奥までしっかりと押し込んでから引き抜きます。一度で取り外せない場合は、この手順を何度か繰り返してください。取り外すと水が流れます。
ドラッグストアでは、ゴミや障害物を取り除く液体パイプクリーナーを販売しています。詰まりを防ぐために日頃から使用し、軽い詰まりには使用することをお勧めします。排水トラップ、ヘアキャッチャー、排水口カバーなどは、取り外してから使用しましょう。
排水管の内側に沿って、液体パイプクリーナーを流し、30分ほど放置します。時間が経過したら、お湯または水で排水管を流し、溶けた汚れを落とします。
これらの道具を使用しても水の流れに問題がある場合は、自分で修理しようとせず、業者を利用してください。
浴室の排水口は、自由に流れるようにするのは難しいです。
他のすべての手段を尽くしてもうまくいかない場合は、専門の業者に障害物の除去を依頼してください。業者でなければ解決できない問題があります。
例えば、排水桝が詰まった場合です。排水桝と呼ばれる部分は、汚れた生活排水が一時的に下水道に流れ込むのを防ぐためのものです。建物の下水管と排水管が合流する場所に設置されています。排水桝が詰まると、排水管から排水が逆流し、排水溝にこぼれてしまうことがある。
配管は地中に埋まっていることが多いため、排水桝の閉塞は業者による高圧洗浄が必要となる。
また、排水口への逆流を防ぐために、排水管は下水道に向かって傾斜して設置されています。地震や地盤沈下で排水管の勾配が変わると、水がうまく流れない。このような場合、業者は排水管のルートを変更する必要もあります。
業者に工事を依頼する際に気になるのは、費用です。作業の種類によって費用が異なるため、見積もりを取るようにしましょう。浴室の排水口の詰まりを解消するための費用の目安は、以下の通りです。
浴室排水口の詰まり取り:基本料金4,400円、真空圧送ポンプ17,600円を含む合計金額。
排水口の詰まり取り:基本料金4,400円+高速洗浄50,600円、合計55,000円。
排水管・排水桝の新設は基本料金4,320円+防水工事・排水桝解体・廃材処分の追加料金39,520円。
木材の撤去を含むその他の工事に54,000円、排水管と排水桝の新設に78,840円
まとめ
お風呂の排水口が詰まるとイライラしますよね。詰まりを未然に防ぐことが肝心です。
髪の毛、石鹸カス、皮脂などの汚れがたまらないように、こまめに掃除する必要があります。地震や地盤沈下による傾斜の変化は防げませんが、業者に工事を依頼すると思わぬ出費になります。
排水管の詰まりが大きくなる前に、排水管の水の流れに違和感を覚えたら、まずは排水トラップを分解して掃除してみてください。症状が続くようであれば、早めに専門業者に相談し、対処しましょう。